essay

自分がわからない原因と対策法を考えてみた

好きなものや夢中になれるものがない。

何をしたいのかわからない。

自分はどんな生き方がしたいのか、将来どんな働き方をしたいのかわからない。

私って何なの?と自分がわからなくなることってありませんか?

自分がわからなくなると気持ち的に不安や焦りを感じるし、自信が持てなくなってきますよね。

つい占い師さんやカウンセラーさんとかに相談したくなってきそうですが、

できれば他人に聞くのではなく自分の中から答えを見つけたいですよね。

他人に「あなたはこういう人です」と言われると、また新たな思いこみが増えるだけかもしれないし

しっくりこないと「実際ほんとに私ってこんな人間かな?」とモヤモヤするだけです。

今回は自分がわからない原因と解決法について書いてみました。

いつから?わからなくなった理由は?

まず自分がいつからそのような状態になったのかを思い出してみます。

子供の頃からそうだったのでしょうか。

学生時代から?

就職して仕事を始めたとき?

ハードワークで心身ともに疲れ果ててから?

などわからなくなったタイミングと具体的なエピソードが分かればそれも。

ノートに書き出してみても良いですね。

どうしても思い出せないときは、まだ自分がわからないと思っていなかった時を思い出してみます。

例えば小さい頃、夢中でお絵描きしていたときや砂場で遊んでいたときなど。

生まれたときからずっとわからないという人は恐らくいなくて

どこかのタイミングで自分の感情や感覚がわからなくなったのではないかと思われます。

赤ちゃんの頃はお腹が空いたり、オムツが湿ってて気持ち悪いなど何か不快な状態になれば

泣いてアピールしますよね?

自分の感覚やどうして欲しいかを言葉で伝えられなくても泣くことで自分を表現できるということは

今自分がどういう状態で、どうしてほしいのかわかっているのです。

それがいつの間にか自分の今の状態も何がしたいのかも

わからなくなってしまったということは

どこかの段階で自分が感じていることを感じない状態にしたり(我慢)

本当はこうしたい、でもそんなこと思ってはいけないと気持ちにふたをしたり、といった

自己否定や罪悪感がきっかけの一つなのではないかと思うのです。

赤ちゃんで「お腹が空いたけど我慢しなきゃ」とか、「こんな気持ちになってはいけない」とか

「泣いて迷惑をかけて申し訳ない」とか

考えている子はなかなかいないと思うのです。(たぶん)

自己否定と罪悪感を抱えたきっかけ

なぜ自己否定をしたり、罪悪感を抱えてしまったのでしょうか。

生まれてから現在までの人との関わりの中で、自己否定や罪悪感をもつような何か出来事があったのではないでしょうか。

他には思考過多で感情や感覚よりも義務感や損得などを優先してきたこともあると思います。

両親や家族の影響

もっとも大きな影響があるのはやはり両親や家族なのではないかと感じています。

自己否定や罪悪感が心の中に生まれた印象的な出来事を覚えていない場合は

かなり小さい頃に始まった可能性があります。

かなり小さい頃から大人の顔色を伺って育ったかもしれません。

両親が感情的なタイプでイライラをぶつけてこられたり、威圧的で支配的なタイプや過干渉なタイプの場合

子どもは自分がどうしたいかよりも両親がどう思っているのかを気にするようになっていきます。

するとどうしても自分の気持ちより他人の気持ちに対して敏感になってしまいます。

ひたすら両親の言うことを聞いてきた人はどうしても受動的になり、自己主張もできなくなって

自分の意思やこうしたいと言う気持ちもわからなくなってしまいます。

他人の気持ちに振り回されやすかったり、だんだん自分の気持ちがわからなくなりがちです。

家族以外の人間関係の影響

学生の頃は、友人関係で上手く立ち回るために本音より建前を優先していたことがあるかもしれません。

内心そう思っていないことがわかっている場合は良いのですが

常に他人に合わせていると自分がわからなくなってしまう可能性はあります。

日本は特に和を乱さないように気を遣う文化があるので

空気を読んでいつも相手に合わせることが多かった人は自分がわからなくなりやすいのかもしれません。

義務感や損得など思考過多の影響

頭で論理的に考えられることは素晴らしいことですが、感情や感覚から切り離されてしまうと

なぜかモヤモヤ感があるかもしれません。

モヤモヤ感を無視してしまうと、さらに感情や感覚がわからなくなってしまいます。

いつも感情や感覚を無視して思考過多になってしまうと、自分がわからなくなってしまうと思います。

自分の感覚を思い出すためには

何がしたいかわからない、夢もない、好きなこともわからない、となると

どこから手をつけていけば良いのでしょうか。

長い間自分を抑えて生きてきた人は相当ストレスが溜まっていたり、心が疲弊していると思うので

まずはとことん休むというのも良いと思います。

少しペースを落としながら自分の心に寄り添っていくと自分が見えてくるかもしれません。

いきなり大きなことはわからないのでまずは小さなことから始めてみると良いです。

「今日のランチは何が食べたい?」

「どこに遊びに行きたい?」

「今何がしたい?」

など本当に小さなことから始めてみると、「私こんなこともわからないのか」とガックリするかもしれません。

オレンジジュースが飲みたいと思ったらオレンジジュースを飲む。

水しかないから水でいいやではなくて、ないなら買いに行こう、と行動してみるとか

本当に小さなことからやってみると、意外にちゃんとできていないことに気づくかもしれません。

よくわからないからこれでいいやと適当に決めていることも多いんですよね。

本当はこうしたいという自分の望みに蓋をしていると、些細な望みもよくわからなくなってしまいます。

本当は嫌だけど仕方がないと思って選択し続けていることがあることに気づくかもしれません。

よくわからない状態にすれば自分の望みを見なくてすむからです。

一つ一つちゃんと自分の望みを知ろうとすることが大切なのだと思います。

そのとき気をつけたいことは、思考で決めずに自分の感覚で決めるということ。

野菜を食べる方が体に良さそうとか、値段が安いからこれにしようとか

人からどう見られるだろうかと他人目線で決めることなどは思考で決めています。

その時々の自分の感覚を信じて行動していくと、自分の好き嫌い、こうしたいなどが

よりはっきりとしていくのではないでしょうか。

したくてもできない状況もあると思うので、こうしたいけど今はどうしてもできないから

別の選択肢を自ら選んでいるという自覚を持って選択しているならそれでも良いと思います。

本当はこうしたいという本音がわかっているので、どうすれば叶えられるのかを考えてみて

状況を見て本音の選択ができると良いですね。

焦らず自分の心の声に耳を傾ける

この歳で自分がどうしたいかもわからないなんて、ヤバいんじゃないかなどとあまり自分を責めずに

自分の味方でいてほしいと思います。

今までずっと他人を気にしていつも自分を抑えたり我慢が多かったのなら

時間はかかるかもしれませんが、少しずつ自分で決めて行動していくしかありません。

自分がわからなくなってしまった人は、きっと人のことを思いやれる心優しい人が多いのではないかと思います。

せっかくのいい部分が裏目に出てしまったのなら本当にもったいないことです。

他人ではなく自分はどう思うか、どう感じるか、どうしたいかで決めることが一番大切だし

自分にとって正しい判断になるのではないかと思います。

他人の思考にのまれないように注意です。

自分と他人との間にしっかりと境界線を作り、自分の軸を持っていられるようにしたいですね。

今まで外側に向けていた意識をもう少し内側に持ってくるだけでも

少しずつ変わっていけるのではないでしょうか。

自分の望みなんて大したことないと思ったり否定せずに大切にして

もっと自分に興味を持って、どうしたいのか真剣に耳を傾けていきたいですね。